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急性ストレス障害とは

急性ストレス障害とは、生死にかかわるような体験をした後、それに対する不安に過敏になり、緊張や落ち着きのなさ、苛立ち、集中力の低下などが起こるものです。

急性ストレス障害では上記のような精神的な面だけでなく、動悸や呼吸困難やめまい、一時的な肩こりや首のこりの悪化、不眠などの身体症状が現れることもあります。

大きな災害のあとによく話題になるPTSDとよく似た症状ですが、急性ストレス障害はASDと呼ばれ、PTSDとは区別されています。

急性ストレス障害のPTSDと違う面としては、原因となった出来事から直後から4週間以内に急性ストレス障害の症状が現れ、急性ストレス障害の発症から4週間以内には改善することが多いということです。

一方PTSDの方は発症までの期間は三か月以内が多く、その症状も多くは1年以上が継続して起こります。

急性ストレス障害は、なにがしかの原因となる体験が原因で急に症状が起こり、またその改善までの期間が比較的短いのが特徴となります。

急性ストレス障害の発症は自動車事故や災害体験がきっかけになることが多く、急性ストレス障害の主な症状はフラッシュバック、回避行動、過覚醒の3つとなります。

まずフラッシュバックは、その原因となった出来事の記憶が突然鮮明に蘇ることです。これはその時の光景だけでなく、感情も一緒に鮮明に思い出してしまうため、その体験をしたときの不安やショックも蘇ってしまいます。

回避行動は、きっかけとなった事柄を避けようとすることです。その場に行くのはもちろん、それに関する会話を行うのにも困難を伴います。

過覚醒は、神経が高ぶったまま鎮まらず、身体の緊張状態が長く続いてしまいます。このため、筋肉もこわばり肩や首のこりが酷くなったり、夜眠れなくなったりなどという症状が起こります。

急性ストレス障害の治療方法は大きく分けて二つとなり、薬物を使ったものと、カウンセリングなど精神的な治療になります。

急性ストレス障害では抗うつ剤や抗不安薬といった、神経細胞のバランスを保ったり、物理的に精神状態の安定をさせやすくする薬物が使用されます。

一方精神療法では、カウンセリングを繰り返して少しずつ精神のバランスを取り戻していく方法が一般的ですが、症状や状況によっては、あえて回避行動に関わる会話をしたりその場所に行くことで慣れさせるという方法が取られることもあります。

また、自分1人でもできる急性ストレス障害の改善対策としては、身体から働きかけて精神を落ち着かせると言ったものもあります。

この方法は解説本やビデオも一般書店で販売されていますが、その人にでている急性ストレス障害の症状によって最も合った方法に差異が出る場合もありますので、できれば専門家のところで診察をうけたうえで、その手法を学ぶようにした方がいいでしょう。

これを自律訓練法と言いますが、これのメリットは、どこでもできるということです。慣れると通勤途中の社内や仕事の小休憩の時に行うこともできるようになるので、大変に便利です。

急性ストレス障害は時間経過によって自然に治っていきますが、だからといって急性ストレス障害の対処をしないまま放っておくとPTSDへと発展してしまうこともあります。

ですから、そのうち治るからと思わずに、早いうちから急性ストレス障害の対処をすることが大切です。病院では治療のために原因となる出来事を聞かれることがありますが、急性ストレス障害の本人からは口にするのが難しい場合もあります。そういった点からも、事情を知っている家族や友人が付き添ったほうが良いでしょう。

また、辛い体験について1人で抱え込んでしまうことで急性ストレス障害が悪化してしまう場合もあります。実際に体験していない人にはどうしてもわからない部分もありますから、同じような体験をした人と交流を持つ場を探してあげるのも良い手段です。

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